応接室

   
 
 

豪邸の応接室に通された。「式はいずれ」と初老男性。
 
 
 
「もう、あたし麗香じゃないって知ってるね? 」
 
 
「姫さまは夢を追うのも良いかと。」
 
 
「そのかわり、あたしに結婚しろってか?」
 
 
「その前にあなた、何者ですか?」

 

 
 
「結婚は、今さらなしにできないが、
 
 もう暗くなる。家に送ります。
 
 
 詳しくは、後日、お宅で改めて、
 
 親も交えて交渉します。」
 
 
麗香さん、実家はわりと紳士的。
 
 
「とにかく、うちに帰れるんですね?」
 
 
 
 

0 件のコメント:

コメントを投稿