はしがき

 
 
 
短歌とは、
 
わずかな字数で風景も思いも描く日本の文化。
 
アメブロのアメばた会議のコーナーで
 
小説リレーを試みました。
 
5・7・5・7・7リズムに乗りながら、
 
短歌でおはなし つなげましょう、と。
 
さいわいに、
 
センスも素敵なたくさんの詠み人からの歌が来ました。
 
上品な 文学世界と思いきや、
 
肩のこらないコメディ仕立て。
 
どちらかといえば、
 
短歌をお気楽におもちゃにしてみた軌跡の1作。
 
SFの風味もちょっと混ざりつつ、
 
ヒロイン、ゆかりの運命やいかに?
 
 
人生で、夢、目標の持つ意味は?
ゆかりがそれを問われるドラマ。
 
 
この本は、「ゆかりのGOAL」単行本。
 
どうか、サラリと読んでください。
 
 
 
 
投稿とおはなしづくりは、
 
今もなおアメばた会議で進行中です。
 
前編の次をリリースできるのか?
 
それさえ約束できない状態。
 
前編の次は、
 
後編?完結編?中編なのか、作者もわからず・・・。
 
展開が読めないムチャな企画です。
 
これで終わったらごめんなさい。
 
とりあえず、気軽に読んでくださいな。
 
 
「ゆかりのゴール」はじまり、はじまり・・・。
 
 
 
たくさんの賛同、協力してくれたみなさま、
 
感謝申し上げます。
 
なお、改めて単行本化するにあたって、
 
細かい部分で原本に手直しを加えています。
 
ご了承ください。
 

 
このおはなしは、フィクションです。
 
 
 Blog Book Project
 
 
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道端に、ドアだけポツンと立っていて、
 
目的も無く、開けてしまったの。
 
 
ドアの先 広がる世界 進まなきゃ。
 
立ち止まっては ダメな、気がして。
 
 
振り向けば ドアが消え去り ひとりきり。
 
後戻りできぬ 目の前の道。
  
 
どうしよう…知らない場所に、出ちゃったよ。
 
 
すると前から、見知らぬ人が・・・。
 
 

誤解

 

 

見も知らぬ 人に言われて 困ります。にこりと笑って


「待っていました。」




「麗香さま、挙式の支度、急ぎましょう。」


??


人ちがいです。あたしは、ゆかり!


「ゆかり様?そんなはずはありません!」


・・・こっちの話は 聞いてないのね。


突然に お姫様抱っこ!?


「さあ、一緒に来てくれますか?」


いいから降ろせ!

 

 

逃走

 
 

いきなりの 暴挙に思わず 殴りとばし 
 
一目散に その場を逃げ去る。
 
 
 
礼服の おじさんたちが 追ってくる!?
 
 
 
近くにどこか、隠れる場所は・・・?
 
 
物陰に 隠れたけれど 見つかった。
 
頭かくして尻隠さず。
 
「麗香さま、見つけましたよ。行きましょう。」
 
手を掴まれて ずるずるずると ・・・。
 
 
 

花嫁

 
 
 
つかまって さあ、着替えろ、と ドレスを出され、
 
 
測ってないのに なぜにピッタリ!?
 
メイクされ 髪もいじられ さぁ完成。

 
鏡を見ると ・・・

 
ああ、綺麗かも・・・♪     
 
 
窓の外 ふと見下ろして 見えたのは、
 
逃げ去る女。あたしそっくり?    
 
 

追走

 
 
 
麗香かも!
 
 
思い立ったら 即行動。
 
窓を開けたら 飛び降りた!

 
 
奇跡的着地成功!
 
スカートを まくって抱え、必死で追走!
 
「麗香さーん!!
 
 麗香さんでしょーー!?
 
 止まれ、こらぁぁぁぁーー!」

 通りの人たち、じろじろ見ないで!
 
 
 
   

並走

 
 
 
追いついて タックルかまして 捕まえる。

 
ドレス破れた・・・ まあ気にしない!
 
「放してよ!!私は絶対、逃げたいの!」
 
だから何なの!私も同じ!
 
とりあえず 言い争ってる 暇は無い。
 
二人一緒に 脱兎の如く。
 
 
 

逃亡

  
 
礼服の おじさん軍団 追って来た!!  
 
 
 
麗香が川辺のボートを指差す。  
 
「とりあえず、今はとにかく逃げるのよ!」  
 
なんであんたに、指図されるの!  
 
しゃくだけど、麗香につづいて舟へ跳び、
 
 
向こう岸へと必死で漕いだ。    
 
 

舟にて

 
 
 
逃げ切って、ボートの2人、ひと安心。見合って、
 
ウフフフ・・・・・・・・・・・・
 
アハハハハ・・・・・・・・・
 
じゃねぇ!
 
「どういう気?
 
 あたしに自分の結婚を押しつけ
 
 こっそり逃げようなんて?」
 
「そう言ったって、私はアイツ、大嫌い!」
 
無茶苦茶すぎる、このアホ女!!

 

「それなのに、どうして結婚、することに?」
 
顔をしかめて、こちらを睨む。

 
「そんなこと、あんたに関係、ないじゃない」

 
関係ない、だ?関係あるよ!
 
 
 
 

結婚問答

   
 
 
 
「ドレス着て、結婚しそうになったのよ!?
 
 あたしの道が歪むとこだった!」
 
 
「どこに行く道?」
 
 
と聞かれてギョッとした。
 
目的もなくドア開けたあたし。
 
 
 
「あたしより大きな夢を追ってるの?
 
そうじゃないなら、結婚、いかが?」
 
 
 
「好きでもない相手と結婚したくない!」
 
 
これは、あんたとおんなじか・・・・・・。
 
 
 
「私もそう。好きじゃないから、逃げてるの。」
 
 
 
・・・・・・少しは気持ち、わかる気がする。
 
 
 
 

詮索

  
 
 
「おかしいじゃん。
 
 男の方の片思い?どうしてそれが挙式になるわけ?
 
 
 ・・・その男、例えば、地位にもの言わせ、
 
 あんたをものにしたがってる、とか?
 
 
 部下として、あのオヤジたち抱えてて・・・。」
 
 
「詮索しないで!失礼な人!」
 
 
 
失礼て!
 
 
言われたくないよ、あんたには。
 
いきさつを何も言わないからじゃん!
 
 
 
 
 
向こうには、船に乗った礼服軍団。
 
 
私たちは知る由も無く・・・。
 
 
 
 

拘束

  
 
 
きづかずに おじさんたちに 捕まった。
 
え?麗香さまが 何で二人???
 
 
 
どっちなの?どちらがホントの麗香さま? 
 
 
結局、ゆかりが連れていかれる。
 
 
「どぉしてよぉぉーー!?」
 
指示した男に叫んだが、
 
そいつ、さびしげに麗香を見てた。
 
 
去りぎわに あいつが見せたあの笑顔、
 
憎たらしいったら、ありゃしない!
 
 
 
 

応接室

   
 
 

豪邸の応接室に通された。「式はいずれ」と初老男性。
 
 
 
「もう、あたし麗香じゃないって知ってるね? 」
 
 
「姫さまは夢を追うのも良いかと。」
 
 
「そのかわり、あたしに結婚しろってか?」
 
 
「その前にあなた、何者ですか?」

 

 
 
「結婚は、今さらなしにできないが、
 
 もう暗くなる。家に送ります。
 
 
 詳しくは、後日、お宅で改めて、
 
 親も交えて交渉します。」
 
 
麗香さん、実家はわりと紳士的。
 
 
「とにかく、うちに帰れるんですね?」
 
 
 
 

住所がない

  
 
 
そこからが、いよいよわけがわからない。
 
あたしの住所がこの世界に無い!
 
 
きちがい?と思われはじめちゃ、言えないよ。
 
ドアのはなしは、とどめさしちゃう。
 
この家に囚われてるのもイヤだけど、
 
追い出さないで、と思ってるあたし。
 
「とりあえず、今夜はここに泊りなさい。」
 
 
家に帰れる日はいつなのか・・・・・・?

 
 
 
 

一夜

  
 
 
落ち着かず、いじったソファーの継ぎ目から
 
「れいか」と書いてるカギを見つけた。
 
 
夕食は、メイドの千恵が持ってきた。
 
夜には、布団を敷きつつ、忠告。
 
「にせものと、1部の者しか知りません。
 
 当分、姫のふりしてください。」
 
 
「姫」だって。豪邸、執事、メイドまで・・・。
 
いい暮らししてる人もいるなぁ・・・。 
 
 
もう遅い。とにかく今は横になる。
 
不安で寝付けず、
 
 
そのうち、朝に。
 
 
 

日常は夢

  
 
 
目が覚めて、いつもの友と大学へ。 
 
いつもの道で就活ばなし。
 
 
 
「進路ねぇ・・・。給料高いとこがいい。」
 
 
目標ないのが、なんか、やましい。
 
 
 
単位だけ目当ての講義に寝ちゃってた。
 
 
目覚めて
 
  
?? 朝の、リッチな客間?
   
 
 
そうだった。麗香の家に泊ってた。
 
 
日常は、今や、恋しい夢か・・・・・・。

 
 
 

訪問者

  
 
 
 
戸をあけた。


千恵が立ってて にこやかに
 
「おはやいですね。」
 
 
見張ってやがった・・・。
 
 
「【麗香様】、やつれた顔はいけません!」
 
 
快眠できるわけねぇだろが!
 
 

  
千恵の横 男の人が立っている。
 
 
口ぱくで聞いた。
 
『その人は、誰?』
 
 
 

婚約者

 
 
 
 
ひそひそと
 
『麗香さまの 婚約者(フィアンセ)です』 
 
あれれ?意外と かっこいいかも!?
 
『どうしろ、と?』
 
千恵に耳打ち返したら、
 
『体調不良と言ってあります。』
 
 
品定め。合コン女王スイッチ、オン。
 
麗香が嫌う理由は見えない。
 
 
「克哉さま、すみませんが・・・」
 
に千恵を制し、花かごをくれて立ち去るイケメン。
 
 

高揚

 
 
 
 
 
お帰りを見送ってから、
 
千恵の襟 むんずとつかんで部屋の奥へと。 

 
「完ぺきじゃん!麗香は何が不満なの?」

 
千恵は、苦笑で首ひねるばかり。

 
 
「ケンカより、朝食、早く済ませなさい。」

 
夕べの執事がお盆を置いた。
 
 
 
 

豹変

 
 
 
 
食べながら、千恵に麗香のことを聞く。
 
マネしようにも、わからないから、と。
 
 
 
気になるなぁ。先週まではラブラブで、
 
手のひら返して嫌がりだした・・・?
 
 
あっさりと部屋の位置までしゃべらせた。
 
カギがあること、千恵は知らない。
 
 
 
とりあえず、腹を満たして、それからだ。
 
腹が減っては、戦はできぬ。
 
 
食べながら、これからの事考える。
 
すべてのカギは、あたしがにぎる。
 
 
 
巻き込んだお礼はさせてもらうわよ。
  
覚えてなさい、お嬢ちゃん・・・。
 
 
 
 

三者三様

 
 
 
「ゆかり様、お気に召したと聞きました。」

 
麗香の父に執事が報告。

 
「縁談も、麗香の夢も壊れない。
 
 宿無し娘は、好都合だな・・・。」

 
 
 
「あの人は・・・・・・ぼくにはわかる。麗香じゃない。
 
 だけど素直な、すてきな人だ・・・。」

 
 
 
  
つぶやいた、克哉の想い露知らず・・・
 
ゆかりはひとり、策を練ってた。
 
 
 
 

探偵

 
 
 
 
「でも、だけど・・・克哉の顔は好みだわ」
 
惜しい気持ちも、無いワケじゃない。
 
わからない、麗香の気持ち・・・。
 
「何故逃げた?」
 
まずはそこから、探らなきゃね。
 
 
トイレかな?千恵が見えない
 
このスキに、ここを抜けだし、麗香を気取る。
 
 
執事たちに いろいろ聞き込み 探ってる 
 
あたしは自称 おとしの達人。
 
 
どうしてよ? 誰も知ってる人いない。
 
そこに一人 知ってそうな人・・・!
 
あやしいわ・・・。
 
女同士の 心理戦、絶対絶対 吐かせてやる!!
 
 
 
 

侵入

 
 
 
 
麗香さまが何やらかまをかけてくる?
 
筆頭執事がうわさに困惑。
 
 
(千恵の奴、不審人物を野放しに・・・?
 
 見張る役目を何やってるんだ!)
 
 
 
おあずけだ!筆頭執事が駆けてきた。
 
ゆかりは麗香の部屋へ逃げ込む。
 
 
カギなしに入れぬ部屋に、
 
ウラをかき、入り込んだら、うあ、 広い部屋!
 
 
ドア叩く音を無視して、見回した。
 
部屋の広さに、圧倒された。
 
 
 
すごすぎる。だいたい予想してたけど・・・。
 
苦労しらずの、おじょうちゃん。
 
 
 
「うるさいな、ひとりにしてよ!逃げないわ」
 
ドアの向こうに、怒鳴ってやった。
 
 
 
 
 

麗香

 
 
 
 
麗香って、千恵が言うには地形学者。
 
本棚を見てなるほどと思う。
 
 
同じ頃、階層世界研究所。
 
スタッフの中に麗香の姿が。
 
 
「実は、昨日、・・・」
 
時空の亀裂 があったという。
 
目を輝かすスタッフと麗香。
 
「・・・この位置は、星さんの家の近くだな。
 
 何か、異変はなかったですか?」
 
尋ねられ、麗香は
 
「さあ・・・?」
 
と答えたが、なぜか気になったそっくり女。
 
 
 
星家では、ゆかりが麗香の広い部屋、
 
心変わりのわけを探してた。
 
 
 
 
 

傷心

  
 
 
 
はた目には、麗香が部屋にいるだけだ。
 
執事も手荒にドア破れない。
 
 
出られない。窓にも見張り。
 
でも中じゃ 思う存分、捜索できた。
 
 
 

何よ、これ!
 
 
怨念こもった紙くずが!
 
  
号泣でにじむ赤いなぐり書き
 
 
 
  
克哉って B型だった  
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 
嫌ってる理由って、まさか、
 
   
   
たったこれだけ??
 
 
 
「そういえば、なぜカギ持ってた、あの女?
 
 ・・・いっしょの時に、もしや、盗んだ?」
 
 
がさいれも やり尽くしたし、成果なし。
 
紙くず見せに、1回、出よう・・・。
 
 
 
 

投降

 
 
 
 
紙を手に、ドアを開ければ、
 
仁王立ち、への字の口で、執事が腕組み。
 
うしろには、千恵の姿が控えてる。
 
「勝手なことは、なさらぬように」
 
「ごめんなさい。ちょっとひとりになりたくて・・・」
 
しおらしいふり、してみ たり す・・・・・・。
 
「私達、そんな演技に だまされない。」 
 
執事と千恵が ムスッとにらむ。
 
 
 
 

宣言

 
 
 
 
改めて応接室で取り調べ。
 
星家は鬼ではない、とは言うが・・・。
 
 
 
「月末に、麗香さまとして嫁ぎなさい。
 
 服役よりはいい条件だろ?」
 
 
「ちょぉ、待って!犯罪者とかじゃないですよ!」
 
「麗香さまからカギをスッたな?」
 
 
無理やりに結婚だとか、スリだとか、
 
もめると ゆかりの孤立が際立つ。
 
 
ぶちキレて 
 
「麗香が嫁げばベストでしょ。
 
 あたしが2人を仲直りさせる!」
 
「どろぼうめ。無理だというのに、たわごとを・・・。」
 
「だめなら麗香の代わりやるわよ!」
 
 
 
 

契約

 
 
 
 
勢いで 言ってみたけど どうしよう・・・。
 
全然、策は 考えてない・・・。
 

千恵を連れ、見張られ、麗香のふりをする。
 
この契約で 一応、自由。
 
<逃げるなら、礼服軍団差し向ける。>
 
忠告されてブルーなゆかり。
 
 
「ゆかり」という 存在賭けた戦いに、
 
絶対、負けるわけにいかない・・・。
 
 
 
「【麗香さま】、みんなが変に思います。」
 
麗香の部屋へ、と千恵が促す。
 
 
 
 

思案

 
 
 
 
「職場なら?麗香がいるか、聞いてみよう?」
 
「とっくにしてます。知らないそうです。」
 
がっかりだ。良いアイディアを出したのに・・・。
 
「連れ戻せても、どう諭すんです?」
 
 
「そういえば・・・」
 
テーブルに例の紙広げ、
 
「B型の良さ、挙げてみてくれる?」
 
 
 
 
 

沈黙

  
 
 
 
・・・・・
 
・・・・・・・
 
・・・・・
 
・・・・・・・
 
・・・・・・・
 
 
 
 
「起きてるかぁ?千恵さん、何かしゃべってよ。」
 
思いつかずに時間だけ過ぎる。
 
 
 
 
 

名案

  
 
 
 
「ひらめいた!
 
 克哉さまとのデートからB的な良さを探してみれば・・・。」
 
「千恵さんが?」
 
「あたしが行ってどうします?
 
 【麗香さま】が、に決まってるでしょ?」
 
 
 
「ちょい待ちよ!二人でデート?むりむりむりっ」
 
ゆかりが首を、ぶんぶん振った。
 
「上手くやる、自信も何も・・・ない、ないっ。」
 
否定はするが、内心・・・ラッキー♪
 
ちらちらと、克哉の顔が目に浮かび、
  
─── デートだけなら、損はない、よね。
 
 
 
「克哉さま、OKですか?・・・じゃあ、後で。」 
 
おい!ケータイで今、何してた!?
 
 
 
 

おめかし

 
 
 
 
「たいへんだ!おめかししなきゃ!すぐ来るわ!」
 
無理やりすぎでしょ?!もうやるしかない!
 
 
制服のメイド軍団かけつけて、あれこれいじられ、
 
レディーに変身。
 
「これでよし・・・馬子にも衣装」
 
なんだって?千恵の言葉に、カチンと来たが ───
 
 
素敵だわ・・・。
 
これがアタシ?と目を見張る。鏡に映る 、大人の女・・・。
 
「ボロだけは、出さないように、気をつけて・・・。」
 
千恵が釘刺す。
 
「わかってるって♪」

 
 
 
 

駆け引きのデート

 
 
 
 
「昨日から、向こうは妙だ。どう聞こう・・・?」
 
アクセル踏みつつ克哉は悩んだ。
 
家ぐるみ、麗香のにせもの出すわけは?
 
その女(ひと)って、誰? 
 
麗香はどうした?
 
聞き方もまとまらぬまま、もう着いた。
 
克哉はフェラーリ門前に停めた。
 
 
 
豪邸を出てきたゆかり、息をのむ。
 
イケメン克哉と、フェラーリがいる!
 
上品に 麗香のふりして歩み寄り、
 
微笑んだけど、あたま、真っ白。
 
 
促され、外車の右の助手席へ。
 
借りてきた猫は、戸惑うばかり。
 
 
 
 
*******************
 
無理難題 挑む舞台に待っていた
 
セレブの迫力。ゆかり、どうする?
 
*******************

 
 
 
                    <前編 完結>
 
 
 

あとがきにかえて

 
 
 
 
この短歌ドラマは、リレー小説として生まれました。
 
 
君呼さん。
 
加奈さん。
 
ふくらすずめさん。
 
美優さん。
 
中森 零さん。
 
あかいさん。
 
リザ・ワトソンさん。
 
小雪さん。
 
じゅりっぺさん。
 
TSUMIHAさん。
 
結城さん。
 
 
 
 
以上、アメブロ作家陣のみなさんの投稿のおかげで
 
ここまでできました。
 
ご協力に厚くお礼申しあげます。
 
                        ひろの